欧州”リンク税”可決とブロガーへの影響について思うこと。

欧州”リンク税”可決とブロガーへの影響について思うこと。

2018年9月12日 欧州議会(EU)でとんでもない法律が可決された。

それが通称”リンク税”と呼ばれる著作権保護法案の改定である。

今回は日本のブロガーにとって、どういう懸念があり得るのか簡単にまとめてみる。

まだ情報が非常に少なく詳細未確定なため、あまり詳しくは書けないが懸案事項として御認識いただければ幸いだ。

ブロガーにとって非常に怖い”著作権”の適用範囲が変わる可能性がある本法案について、ぜひ一緒に考えてみていただきたい。

そもそもリンク税とは何なのか。

リンク税とは、欧州のウェブサイトへのリンクを作成し、内容を一部表示する場合、リンク元の運営者はリンク先の運営者へ著作権を主張できる仕組み。

要はハイパーリンクに伴って記事の概要を載せると著作権料が発生するよ!ということだ。

適用範囲について:googleのスニペット等は範囲内、ブログは不明。

正直なところ、具体的にどこまでが対象かどうかについては明確になっていない。

現状の情報から推察するに、

google検索のスニペット要約やfacebookなどのSNSサービスよりも範囲が広い可能性が高いとされている。

ほかのメディア(ブログ含む)については、本法案の設立過程から察するにおそらくリンク税の対象内となる可能性が高い。

条文でも、any mediaと表現されいる。

anyとは肯定文の場合、”あらゆる”という意味だ。

条文に除外と明文化されている”学術目的のジャーナルや論文”以外は、適用範囲内になると想定しておいたほうが良いだろう。

 

確かにリンク自体は認められているが実質リンク課金

リンク税という名前からリンク自体にお金がかかるイメージが出てしまうがそれは間違い。

本法案は”著作権保護”が目的なので、リンクは良いが、内容を抜粋して自身の記事に入れるには著作料支払いの義務がありますよということだ。

これは事実上、リンクするのに著作権を意識しなければならないと考えても良いと思う。

何も書かずにリンクだけを作るなんて、参考文献として載せる以外有り得ないw

想定される3つの被害

・意図しない著作権の侵害

海外論文や記事についてリンクを作成した場合、ある日突然著作権使用料を請求されることがある。

今まで通り引用しているとそれが欧州圏内発行のサイトだったりしたら著作権侵害の対象となる可能性がある。

⇨過去記事も対象なので、遡って記事の引用がないか確認しておくべきだろう。

・新たなSEO対策の必要性:

googleがスニペットの仕組みを大規模に変革した際、もしかすると検索結果の表示が変わる。それに適応するために新たな SEO対策が必要になるだろう。

・ブログネタの減少:

ニュース記事はブログの格好のネタだ。

当然、報道機関も情報源が減少するのでニュース自体の絶対数が減少する可能性がある。

普段海外記事を読まないという人も、翻訳された日本記事は読んでいることが多い。

そのため情報量の減少、およびそれによるネタの減少は起こり得る。

まだ実施確定ではない。

欧州議会では、議会での承認⇨各国の承認という経路を辿る。

そのため早くとも実施されるとするならば2019年になるだろう。

しかし、実施される可能性は高いのではないだろうか。

少なくともそう思っていたほうが現段階では安全。

とにかく今後のリンク税関連の記事は注視していたほうが良さそうだ。

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