「ありがとう 」この一言で相手をコントロールする。

メールの本文には「ありがとうございます。」を必ず1つは入れる。
これが僕のルールだ。
ルートセールスをやってた頃もコンサルタントとしても、常に変わらずやっている。
基本的にムダな手間は省きたいので「お世話になっております。」すら嫌なのだが、
なぜだかこれだけはあんまり嫌にならない。
さて
今回は
- 「ありがとう」をなぜ使い続けているか、そのメリット
- それと「ありがとう」の使い方
を書き記しておきたい。
なんで「ありがとう」を気にする?
先ほど書いたように僕は手間が嫌いだ。
基本的に効率優先だし、周囲からは礼儀がなっていないと言われることが多い。
そんな僕がなぜ続けて使っているのだろうか。
その理由はメール本文の指摘が多少きつくても許されるからだ。
ルートセールスの頃、ぼくは衝撃を受けた。
この世の中、業者をゴミみたいに扱う人が多い多いこと…
メーカーなんかだと特にコモディティ化の影響がキツく、嫌なら他当たるからいいよーって具合で取引を切られるため、ごまスリスリしてる方が問題を起こさずに済む。
しかし、悲しきかな会社員。
調子に乗らせると面倒事を押し付けてくるもんだから、そこのバランスは配慮しなければならない。
最初の頃は気を使ってイエスマンをやっていたが、どうにも耐えられそうにない。
それにどんなに礼儀よく振る舞っても、大抵競合の営業の方がうまいことが多い。
そこであえてベクトルを変えてみたのが「ありがとう」のきっかけだ。
人は文章を上から読む。
これは当たり前だが。
同時にこんなことも言える。
読み手の最初の印象は文頭にある。
なぜなら第一印象だからだ。
お世話になっております→これは決まり文句なのでほとんど意味なし。
ご返信ありがとうございます→使ってる人も多いが決まり文句ではないので目に入りやすい。
そのため第一印象は、メールを見て最初に眼に入る「ありがとう」となる。
人は返報性の法則というものがある。
返報性の法則とは、「人間は相手にされたことはお返しをしたくなる傾向にある。」という心理学的理論。
だから「ありがとう」と言われると「ありがとう」という気持ちになる。
なにかされたら相手にも返そうという気持ちになりやすいのだ。
読み手の印象は文頭+返報性の法則=
これの答えは「ありがとう」だった。
その後の辛辣な指摘がある文章だけを抜き取ると「うぜぇ、、、」で終わるのだが、
不思議なことに「ありがとう」を入れると相手の攻撃性が薄まることに気付いたんだ。
こんなメリットがあるとは、、、
以上が「ありがとう」を使い続ける理由だ。
具体的にどうやって使っているの?
これはそんなに難しくはない。
返信くれたとか、確認してくれたとか、資料送りつけたら受け取ってくれてありがとう(本当は多分捨ててるw)だとか。
とにかく些細なことでありがとうを加える。
むしろ、あんまり考えすぎると効率悪いのでパターン化しておいた方が良い。
例えば僕は、
パソコンの辞書登録しておけば”ご”と入力すれば「ご確認ありがとうございます。」とでるように設定している。
こんな簡単なことでお客さんをコントロールできるのなら、やっておいた方が効率が上がると僕は考えた。
こんなありがとうのメリット、ぜひ試してみて欲しい。
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